キミの隣は特別席



「あっ!いたっ!」

ちょうどお店に雪音が入ってきた。

有名な私立高校の制服を着た雪音は樹の隣に座り、アイスコーヒーを頼んだ。

「もう旅行の事言った?」

「今からだよ」

と樹が雪音に言った。

「海に行く予定にしてるんだ!ちなみに宿泊費や交通費出さなくていいから」

と樹が楽しそうに言った。


…去年、樹の所の別荘だったからな


「それどうゆうこと?」

マナが怪しそうに言った。

「今年は、あたしの所のプライベートビーチ!それから、泊まる所は優一んちの別荘なんだ!だから旅行費要らないの!!」

と雪音が説明した。

…今なんて言った?俺んちの別荘?!聞いてねぇーよ!

「俺許可した覚えないんだけど…てかさ、ビーチの近くに雪音んとこの別荘あるだろ?」

「許可なら優輝兄さんからもらったよ」

と樹。

「今、別荘改装中なの。だからビーチに近い優一の所の別荘なの」

と楽しそうに雪音が言った。

兄さんが許可したならいいか…


「いいの?そんな旅行に参加しちゃって?」

とマナが聞いた。






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