キミの隣は特別席

「いいの!毎年このメンバーだし、友達と一緒に旅行してみたいの!ね、行こうよ!!」

必死に雪音がマナと佐原を誘った。

「親の許可が下りたら…」

「あたしも…涼ちゃんの許可が下りたら…」

と押され気味の2人が言った。



「わかった!」

‘楽しみにしてる’と言っている感じに雪音が言った。






-帰り道-

雪音と樹は車で帰り、佐原とも別れて、マナと一緒に帰っていた。


「旅行…本当に参加していいの?」

マナが聞いた。

「むしろ、参加してほしい……雪音のためにも。」

「雪音ちゃんのため?」

「友達が少ないんだよ…小さい頃から俺たちとずっといたから…」

マナは少し目を伏せて、ため息をついた。



「わかった。雪音ちゃんのためだし!夏だから海行きたいし!」

と楽しそうに言った。

「本当は、海に行きたいんじゃないか?」

と聞いたら、マナは顔を赤くした。

「図星か?」

「う、うるさい!!もう家についた!!ばいばい!!」

マナは家に入って行った。

「ばいばい。」


今年の旅行は楽しくなりそうだ!!





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