キミの隣は特別席

絢と雪音ちゃんがこそこそと話し始めた。

「何話してるの?」




「マナちゃん!いくつか質問するから素直に答えてね?」

と絢に言われて、頷いた。

「まず、好きなタイプ教えて」

と雪音ちゃん。


好きなタイプ…

ふと優一が浮かんだ。

なんで!?あいつが!!

首を横に振ったら、2人が不思議そうに見ていた。



「もしかして…春沢くんが浮かんだ?」

「えっ!?」

絢、どうしてわかるの!?

「絢ちゃん、反応から図星のようですよ?」

「そうみたい」

「ち、違う!」

必死に否定しても無駄みたいだ…

「顔赤いよ?マナちゃん!」

からかうように言う絢。

「ほんとだっ!可愛い!マナちゃん」

あたしの頬をつつく雪音ちゃん。






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