キミの隣は特別席

「雪音ちゃん呼ぶね」

携帯電話を出して、雪音ちゃんの番号を出しかける。ワンコールですぐに雪音ちゃんが出た。
事情を説明すて、すぐ来てもらうことになった。






コンコン

「雪音ちゃんかな?」

「たぶんね」

戸を開けると雪音ちゃんと松堂、優一が立っていた。

「すっごいドレスだね!?」

あたしの赤いミニスカートドレスを見て雪音ちゃんが驚いた。


驚くの当たり前だよね…


「雪音ちゃん~コレ隠れる?」

「任せといて!!」

絢の傷はこれで大丈夫かな…






それより…



「優一たちのクラス何するの?」

優一の服装は至って普通、制服を着ている。

「たこ焼き屋…

マナ、丈短くないか?」

「仕方ないでしょ!?これ渡されたんだから!あたしだって恥ずかしいんだからね!?」

「でも、似合ってるよ?マナ」

ぽんぽんと頭を撫でられた。


撫でてくれた手が意外にも大きくて、暖かかった。


優一の笑顔に、


一瞬ドキッとした…



「マナ?顔赤いぞ?」

はっ!?いけない!!

また顔に出てた!?

「なんでもないです!!雪音ちゃん!済んだ?」


.


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