キミの隣は特別席

教室を出ると優一が壁に寄りかかって携帯をいじっていた。

「マナ、佐原頑張れよ?」

「うん」





「あたしたちも教室に行こうか?」

絢に言われて、頷いた。


「相川さん」

前を歩く相川さんたちに声をかけた。

「何?」

「あたしの衣装ってなんなの?」

相川さんはおそらくアリスの服装。

「城田さんのは特にこれってないかな?」

「えっ!?」

「だって城田さん、足綺麗なんだもん!!最初は赤頭巾か白雪姫にって思ってたんだけどね!」

ペロッと舌を出した。

さいですか…足かですか…



「マナちゃん良かったね?足褒めてめらって!!」

と絢。

「嬉しくもないけど…」



教室に入ると、男子たちの叫び声が聞こえた。

「佐原さん~~!!まじ綺麗!」

「城田さん、足綺麗!!」

「これで優勝狙えるよ!!」

はぁ~忙しくなりそう…





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