キミの隣は特別席

「あとね…彼女の元彼があたしに告白してきたの。あたしふったけどね、その彼。」

それでか…キツイ言い方したの


「ちょっと人の話聞いてるの?」

「すみません。でも、あたし先輩に何もしてませんよ?なんでそんな言い方されるんですか?」

絢が立ち上がって、まっすぐと先輩を見た。

「あたし彼氏とったじゃない!?」

ヒステリックのように声をあげる。

「ふりましたよ。」


「あの!静かにしてください!!」

部長が先輩と絢を睨みつけた。
何も言わずに絢はあたしの隣に座った。




「城田さん次だから。」

舞台袖に移動した。

…緊張する…大丈夫かな?




「制服も似合いますけど、私服すがたもかっこいいですね?」

「ありがとうございます。」

舞台袖からは声しか聞こえない。


「彼女を呼んでください。」

「マナ」

いよいよだ!!






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