キミの隣は特別席
今まで歓声が体育館に響いていたけど、一瞬にして静かになった。
「おいで」
優一が手をあたしの方に伸ばした。
握らないとおかしいよね?
差し出された優一の手を取った。
「いつからつき合ってるの?」
「一学期の中間考査が終わったあたりかな?」
と優一が応えた。
「初デートは?」
初デート?したことないし!!
「街をぶらぶら」
そんなのしたことないし!!何言ってるの、優一?
気がついたら優一が手を…
腰に回してきた。
.