キミの隣は特別席
5分もたたないうちに、姉ちゃんが来た。しかも男の人連れて。
「2人とも待った?」
「そこまで待ってない。」
と絢。
「隣の人だれ?」
と姉ちゃんに尋ねた。
「あぁ~紹介するね。崎本章吾さん。あたしの彼氏」
「この前言ってた。婚約者の人?」
「そうよ。結婚したらマナのお義兄さんになるのよ。
あっこれ妹のマナ。で、その隣はあたしの幼なじみの従兄妹の佐原絢。あたしの第2の妹」
あたしのことをこれって…しかもかなり機嫌がいいし!
「初めまして崎本章吾です。よろしく、マナちゃん」
「よろしく。」
2人が席に座った時、叔母さんと叔父さんが来た。
「りんちゃん。おめでとう!」
叔母さんと叔父さんが机の上に料理を置いた。
「ありがとう!叔母さん!叔父さん!」
「ありがとうございます。」
と崎本さん。
「親より先に叔母たちに紹介するのはどうかと思うよ?」
と叔母が姉ちゃんに突っ込んだ。
「練習みたいなものよ。ね、章吾?」
「あ、はい。明日、挨拶をと思っています。」
明日か…確か父さん休みだっけ?
あたし学校だけど…
「それより、絢ちゃん。涼は?」
と姉ちゃんが聞いた。
「もうすぐ来るよ。」
「悪い!遅れた!」
慌てた様子で涼先が入ってきた。
.