キミの隣は特別席

帰り道。

「じゃあね!」

絢が手を振って、マンションに入っていった。




「マナは俺が優勝して嬉しくないの?」

と優一に聞かれ

「嬉しいけど……嬉しくない…」

素直に答えてしまった。

「それどう言う意味だ?」

意味…?

「わかんない…
あっ、家に着いた。バイバイ」

優一に手を振って家に入ろうとした時…







「マナ…今帰ったのか?」

…あっ!最悪…

「お父さん…」

もう遅い…

あたしの目の前にいる父さんは固まっていた。





「お久しぶりです。総太郎さん」

優一がそう挨拶した。





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