キミの隣は特別席

「あら!マナとマナの彼氏じゃぁない!!」

おそらくマナが言って欲しくない言葉をマナの母親が言った。

「…彼氏?」

やっぱりその言葉に反応した…

ちらりとマナを見ると、総太郎さんはショックを受けているように見える。




「父さん…実は‥」

「マナさんとお付き合いさせていただいてます。」

マナを遮って堂々と言ってのけた。

‥まだきちんと付き合ってないけど、いずれは……

「えっ!?娘とですか?」

「はい。」



「総太郎さん、立ち話もなんだからあがってもらったら?」

と固まっているマナの父に母親が言った。








初めてマナの家にあがったな…

リビングに通された。
クリーム色のソファーに薄型テレビ。一般的な家庭住宅。



いったい何を話すのだろう?




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