キミの隣は特別席

昼休みが終わる頃、それぞれの教室に戻った。



これで心配ないな…

「雪音。雅兄さんに頼んどいてくれ」

「もうしたわよ」

と携帯を閉じながら雪音が言った。

「優一良かったな!マナちゃんがついて来てくれて!嬉しいんだろ?」

樹がニヤニヤしなが言う。

「安心したんだよ!変な言い方するな」

「わかってるよ!」

その顔わかってないだろ?






この日の帰り…マナと並んで帰っている。

「あのさ、パーティーってどこであるの?」

「マナのお父さんが働いているホテル。」

「嘘!?」

「ホント」

「そうなんだ…一つお願いしていい?」

若干上目づかい。

「何?」

「パーティーって夜にあるでしょ?親の許可とれるか心配なの」

「それで、俺に親を説得しろと?」

マナはコクリと頷いた。

誘ったのは俺だし。仕方がないな…

「わかった。いつお父さんいるの?」

「明後日休みだったはず。」

「じゃあその日に」








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