キミの隣は特別席
12月に入って、一層クリスマスの雰囲気が高まっている。
「マナちゃん!絢ちゃん!」
今日はやけに機嫌がいいな雪音。
「どうしたの?」
「土曜日空いてる?」
「空いてるけど。」
とマナ。
「あたしも空いてよ。」
「じゃあ!土曜日あたしの家来て!」
「どうして?」
マナが首をかしげながら尋ねた。
「パーティー用のドレスの試着してもらいたいの!それから…」
女3人でこそこそ話をしだした。
…そう言えば、俺も土曜日兄貴に呼ばれてたな。
「雪音!俺がマナたちを連れて行こうか?土曜日、兄貴に呼ばれてるから。」
「あっ!助かる!」
「俺も土曜日父さんに呼ばれてるや。」
樹が思い出したかのように言った。
樹がおじさんに呼ばれるなんか、珍しいな…
「土曜日9時ごろマナの家まで迎えに行くから。」
「わかった。」
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