キミの隣は特別席
「美紀ちゃん来てたんだ!!」
雪音が美紀を抱き上げた。
「マナたちは?」
「食堂にいるよ」
まだ何かしてるのか?
美紀を連れて樹たちと食堂に向った。
テーブルの上には、ショートケーキやチョコケーキ、チーズケーキ、フルーツケーキ、いろんな形をしたクッキーが置いてある。
凄い…てか、甘そう!?
「食べよう!」
マナが紅茶を置きながら言った。
「あっ!?美紀ちゃん!大きくなったねぇ」
俺の足にひっついている美紀を見てマナが声を上げた。
絶対美紀覚えてないよ、マナのこと…
ほらみろ!首傾げてるじゃん!!
「覚えてない?」
美紀にそう尋ねると美紀はこくりと頷いた。
「雪音の友達のマナちゃんだよ。前に会ったことあるよ。」
彼女って言えればな…
「この子誰?」
「佐原は初めて会ったのか…」
「兄貴の子供」
「可愛いね」
佐原が美紀の頭を撫でた。
.