キミの隣は特別席

「義姉さんが妊娠したから兄貴たちはすぐに帰ると思うから。それに親たち帰って来てないから俺たちでなんとかしないと」

「そんなこと言われても!?」

急にそんなこと言わないでよ!初めてなんだよ、パーティー!!

「大丈夫、俺がいるし雪音や樹もいるから」

にっこり笑って言われても…心配だよ


「先に家に寄ってそれから、雪音んち行くから」

「うん…」

優一がポンポンと頭を撫でてくれた。






「いらっしゃい!!マナちゃん!」

優一の家に着くとお義姉さんが出てきた。

「お邪魔します。
あっ!?おめでとうございます。」

「ありがとう」

にっこり微笑んでくれた。
その横を優一が通り過ぎて行った。

挨拶ぐらいすればいいのに!


「マナ行くよ!」

「うん」

お義姉さんに会釈をして、優一について行った。

「どこ行くの?」

「兄貴の書斎」

お義兄さんの書斎!?

2階の西の端に書斎があるらしい…




「ここ」

そうとだけ言って、ドアを叩いた。

「どうぞ」






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