キミの隣は特別席

「こっちで皆と話しましょ!」

えっ!?優一、助けて!

ぐいぐいとひっぱられて、会場の端に連れてこられた。




「どうやって春沢くんを落としたの?」

「ずっと初等部のときから狙ってたのに!」

えっ!?そんなこと言われても…

「なにか言いなさいよ!」

「えっ!?あの…あたし、優一から…」

怖い…これが嫉妬?

「あなたの家何の仕事されてるの?」

「あたしは…」

言っていいのかな?優一からあんまり話すな的なこと言われてるし…

「たいした家柄じゃないんないの?」

やっぱり…あたしと優一では違うよ…



「マナちゃん!なにしてるの?」

雪音ちゃん…

「櫻木さん!」

「久しぶりね?皆さん!」

にっこり微笑んでいる雪音ちゃんの隣には松堂が立っている。


「向こうで、優一が待ってるよ」

と松堂が言った。












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