キミの隣は特別席


「優一のせいであと二時間しかないじゃん!!」

二人に激怒されながら、お賽銭箱に小銭を放り込んだ。





「樹!お揃いの御守り買おうよ!!」

俺の目の前でいちゃつきだした。

見慣れた光景だな…




「優一にはこの御守りがいいと思うよ」

樹が指したのは、縁結びの御守り。

ピンク色はちょっとなぁ…ってなんで買うこと前提になってんだ?

「俺は買わない」

そう言い、2人が買うのを待った。





「次はおみくじ!!」

毎年雪音と樹に振り回されてる気がする…



がしゃがしゃと振って、一本の棒が出てきた。
その棒には九と書かれている。
棒の入っている六角形の筒の横に番号の書かれた棚があり、九の番号の所から紙を一枚取った。


「やったー!!大吉!樹は?」

「俺、凶。優一は?」

「あっ?俺?俺は…末吉」

微妙だな…樹よりましだけど



恋愛の欄には…


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