キミの隣は特別席
経済の本は……
大きな本棚の前を往復して探す。
新しい本が増えてる。兄貴が買ったのかな?
その本を取り、椅子に腰掛けた。
本に夢中になっていると、突然ケータイがなった。
メールか…
そのメールは親が帰ってきたと言うことだった。
リビングに行くか…
部屋に近づくと、笑い声が聞こえてくる。
「優一はどこなの?」
母さんだな、今の声
「もうすぐ来るよ」
リビングのドアを開けたら…
「優一!!」
「うわぁ!?」
母さんがと抱きつき、そのまま後ろに倒れた。
「元気だった?一人暮らし始めたって聞いたわよ!!きちんと生活できてる?」
そんなことよりも!
「きちんとしてるよ。早くどけて、重い」
「お母様に向かって重いって!」
バシッと頭を叩かれた。
今日頭叩かれるの多くないか?
「乃々、どいて上げなさい。」
父さんの言うことだけはまともに聞くよな〜母さんって
やっと母さんが退いてくれた。
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