キミの隣は特別席

母さんに無理矢理連れてこられた場所はデパート

「付き合ってもらうわよ!」

たくさんの荷物を持たされるんだろうな…


母さんの見た目は20歳代の息子がいる風には見えないほど若つきである。
下手したら俺や兄貴の姉のように見える。



「パーティーで何があったの?」

「いや別に…」

「別になわれないでしょ?そんな顔してたら
いいから話なさい」


話さないと、ひつこいからな…

しかたなく、話すことにした。


マナと出合った時から、偽りの彼女になってもらった事
それからパーティーでの出来事を




「ばっかね!その子のこと好きなんでしょ?」

服を選びながらそう言われた。

「まぁ…でも嫌われてるからなぁ…」

「分からないわよ!当たって砕けろでしょ?」

当たって砕けろか…


「優一、お茶にしよっか?」

「あぁ」

もう、服はいいのか…

デパートを出て、ホテルに入った。



日があたるラウンジでコーヒーを飲んでいる

「優一、女の子には特別優しくしてあげなさいよ!好きな子ならさらにね!」

ニコニコしながら母さんは言った。

「わかってる。小さい頃からそれ聞いて育ったから」

「女心は女にしか分からないからね!男の子は苦労するわね…」

頑張りなさいと励まされる。



「そろそろ帰りましょうか?たっぷりと買い物したからね!」

母さんがそう言ったので帰ることに鳴った。




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