キミの隣は特別席

あっ!優一…

隣には年上風の美人な女の人がいる。

やっぱり優一は綺麗な人が好きなんだ……あたしとまるで正反対の人っぽい
あの女の人誰だろう?もしかして彼女かな?
そしたら…あたしはもうようなしか






「何、ため息ついてるの?」

絢につっこまれて、初めて自分がため息をついているのに気づいた。

あのパーティーがあった日の夜の事を絢は聞いてこない
気になっているはずなのに…でも、それが絢の優しさなのかもしれない

「なんでもないよ」

「あっ!春沢くんだ」

絢も気がついたか

「隣の誰だろうね?」

「さぁーね…」

本当誰だろう?





「ついたよ、マナちゃん」

朱色の大きな鳥居が見える。


なんてお願いごとしようかな?

「マナちゃんは、春沢くんと付き合えますようにってお願いするの?」

耳元で絢に尋ねられた。

そう願いたいのは山々だけど…あんなの見たらもう無理でしょ?

「しないよ!絢は?」

「あたしは、今年も涼ちゃんに彼女ができませんようにと家内安全!」

そう小声で、照れながら言った。

絢の呪いか?涼先もモテるからな…







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