キミの隣は特別席

チョコレートの季節

マナside

最悪…

「今日は学校休みなさい」

「わかった…」

頭…痛い…3学期が今日から始めるっていうのに、インフルエンザになるなんて

今は優一に顔を合わせなくないからいいけど…

絢に電話しておこう


数回のコールの内

「おはよう!マナちゃん」

「おはよう…」

「風邪でも引いたの?」

「インフルエンザ…」

「そっか…お大事に!」

電話の奥で涼先が絢を呼ぶ声がした。

朝から忙しそう…

電話を切ってふとんを頭からかぶった。





ピーンポーン

玄関のチャイムが聞こえてきた。

優一なわけないか…

「あら、優一くん。」

えっ?嘘…なんで?

「あのマナは?」

「ごめんなさいね…あの子インフルエンザにかかって」

「そうですか」

それ以降の会話は聞こえなかった。


なんで優一は来たんだろう?







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