キミの隣は特別席

ピーンポーン

「あら、優一くん!」

マナの家に行くと、玄関からマナの母親が出てきた。

「マナ居ますか?」

「ごめんなさい、今日は絢ちゃんの所に泊まってるの」

佐原んち!?昨日が雪音の所だったよな?

「そうですか…わかりました。」

佐原の家に行こうと足を動かそうとした時

「待って!」

マナの母親に止められた。

「何でしょう?」

「マナときちんと付き合ってないんでしょ?」

気づかれてた!?

黙っていると

「雰囲気とマナの様子からね…どうしてそうしていたのか聞かないけど…マナの事を悲しませないでください」

「わかってます。安心して下さい」

そう言って、走り出した。








佐原の住むマンションに着き、佐原の部屋のインターホンを押した。

「春沢くん!?」

「マナ居るだろ?」

「いるけど…」

「マナを呼んでくれ、話したいことがあるから」

「分かった…マナちゃんと付き合うつもりでしょ?」

佐原に突っ込まれた。

「…まぁ」

「ふ~ん…1時間内で戻ってきてね?」

「わかった。」

もう外真っ暗だし心配なんだろう


すぐにマナが現れた。

「話したいことがある…来てくれ」

マナは一言も言わず、コートを持ってきて靴を履き俺について来てくる。

公園がこの辺にあったよな?





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