キミの隣は特別席
「顔、上げろよ」
マナに言うと、恥ずかしそうに顔を上げる。
顔、赤すぎ!?
どんだけ恥ずかしがってんだよ!
マナの表情を見ていると、マナの事を愛おしく思う……
「キス、していい?」
「えっ!?……んっ!?」
驚いているマナにキスをした。
すぐに静かになった…
マナも夢中になってくれているのかな…?
「…んっ…」
トントンと胸を叩かれたから、唇を離した。
「息しろよ」
「慣れてないから、仕方ないでしょ?」
いつもの気の強いマナに戻ってきたな
「今日から恋人同士だからな!」
「うん」
「寒いからもう帰ろうか?」
「そうだね」
しっかりと手を繋いで、佐原んちまで戻った。
「ここでいいよ」
マンションの入り口で立ち止まった。
「ドアの前まで行く」
そう言い、階段を上がった。
「ねぇ、優一」
「ん?」
「本当にあたしでよかった?」
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