キミの隣は特別席
日曜日

只今の時刻は8時30分


よし!準備出来た



「デート?」

振り返ったそこには、姉が立っている。

何勝手に人の部屋に入ってるの!?


「デートだけど?りん姉は?」

「あたしもデート、お昼から」

眠そうな目をこすりながら言う。





「マナ!!優一くん来たわよ!」

一階から母さんの声。


もう来たんだ!!





急いで玄関に向かう。
そこには、母さんと話している優一!!

「早く行こ!」

「ああ。では」

母さんに挨拶をしてあたしの後に優一が出た。



今日は電車とバスを使って遊園地まで行く。



「母さんと何話してたの?」

本当、母さんと何話してたんだろ?

「いろいろ
それよりマナ…」

じっとあたしの頭から足までを見る優一


「何?」

「何でもない」

何でもないって何かあるから聞いたんじゃあないの?




今日の優一はいつも学校でしているメガネをしていない





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