キミの隣は特別席

マナと佐原を送っていった。



マナと別れ際…

「ゆっくり休めよ?」

「わかってる…」


マナの家の前だけど…


チュッ


一瞬だけ唇を重ねた。

顔を真っ赤にしたマナは家の中に入った。


さっさと帰るか…




マンションの前に誰か立ってる

似てるけど…S高の制服だな…


気にせず入ろうろした…が…



「春沢くんだよね?」

声をかけられた。

「そうですけど?」

「俺、S高の生徒会長の加藤拓也。美雨の兄。
今日はごめん…美雨とそっちの役員さんから大体のあらまし聞いたから…」

明日、来るはずでは…?

「君は俺たちのこと覚えてないの?」

俺たちのこと?なんだ?

「昔、遊んだことがあるよ。ハワイで。」

ハワイ?何のことだ?

「覚えてないんだ?かわいそうな美雨…その時から君に一筋でさ。俺の親たち君と美雨を結婚させようとしてたんだけど…君の親に断られたよ。」

加藤…?何の会社を経営している?

「その後、俺んちの会社倒産したけど…」

俺の家に恨みでも?

「悪い…厭味言って…一応謝ったから。じゃあ」

そう言うと帰って行った。






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