キミの隣は特別席

放課後


「樹。文化祭と体育祭の準備を始めろって西先生が…」

「もう、とっくに始めてるよ！ほい！これ」

いつも通り生徒会が始まる。



「マナ」

「ん？何？」

優一からプリントを一枚渡された。

「何これ？」

「文化祭と体育祭のアンケート。全校生徒分印刷して、配布しといて。」

「わかった。」



印刷室にいかないと…


今していた仕事を雪音ちゃんと絢にまかせて印刷室に向かった。




「マーナ！！」

後ろから誰かに抱きしめられた。



「た、太陽！？放して！！」

「嫌だ！」

笑いながら言う太陽。

「本当に会長と付き合ってんだな？」

「そうよ！」

「もう俺のこと全部話した？」

「当たり前。それより放してくれない？」

人通りが少ないからって、誰かに見られたら…絶対噂になる！！




「俺、アメリカに行ってる間もマナの事思ってたに…」


さらにあたしを抱きしめている腕の力を強めた。

…苦しい…


「あぁ…ごめん。力強かった？」

太陽は解放してくれた。

「マナ…もう一度俺のこと考えてくれない？今度は絶対あんなことしないから！」

「ごめん…無理。太陽のこと信じられないから…じゃあ、あたし用事あるから。」

一歩足を進めようとした時


グイッと引っ張られた。




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