キミの隣は特別席

優一side


雛見とマナが付き合ってたか…
最初から怪しかったんだよな…佐原に話しかけたり授業の時マナに懐かしそうに話しかけたりと…



「春沢くん！！いいの？」

いきなり佐原に声をかけられた。

「何が？」

「マナちゃんを一人行かせて。」


今、マナにはアンケート用紙を印刷させに行かせてる。

「何かあるのか？」

「あの時マナちゃん言わなかったけど…」

言わなかったことだと？

「佐原、全部話してくれないか？」






「マナちゃんと雛見が別れるちょっと前から、あいつマナちゃんを叩いてたの…それとあたしが目障りだからってあたしに告白して振られた男子たちを集めてあたしを襲わせたの。」

言葉が出てこなかった…






「なんで言わなかった…」

「言えなかったんだと思う。」

佐原が悲しげに言った。

「春沢くんはマナちゃんのことを守ってくれるって、あたし信じてるから！」

前に同じようなこと言ってたな…

「わかってる。」




「優一！ここは俺たちが片づけてるから」

樹にそう言われ、急いで生徒会室を出て行った。






廊下を曲がった時…

驚くべき光景が眼の中に入って来た…



冗談だろ…？





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