キミの隣は特別席

「優一は小学校入る前からしてるし、いくつもの大会で優勝してるから。」

「なんだって!?」

驚きすぎだろ?先生も驚いてるし

先生に質問ずめにされて、体育は終わった。





放課後

「マナちゃんの所行かないの?」

生徒会室に佐原の声が響いた。

今は佐原と二人っきりで作業中。樹たちは用事で外に出ている。

「なんで今マナのことが出るんだよ?」

「マナちゃんと喧嘩したままでいいの?」

よくないけど…今は生徒会の仕事が優先!


「どうしてマナちゃんが休んでるか知ってる?」

「体調不良だろ?」

「違う。昨日のことでショックをかなり受けてて…誰にも会いたくないって」

そう言い終わると佐原にキッと睨みつけられた。綺麗な顔だちの佐原が睨むと余計怖く見えてしまう。

これを終わらせてマナの所に向かいたい…それで謝りたい…
最近マナとの間で問題起こりすぎだろ?








「優一!これ先生から預かってきた。」

戻ってきた雪音から数枚のプリントを受け取った。

また増えたな…

「ここはさ、俺らに任せてマナちゃんのことに行って来いよ!」

と樹。

この頃結構迷惑をかけているからそれはできない…これ以上迷惑をかけたら生徒会長じゃないだろ?





もくもくと済ませていると…俺の携帯電話が鳴った。

ケータイを開くと“マナ”と表示されている。しかも、電話。

なんでマナから?と疑問に思いつつ電話に出てみた。

「もしもし…?」

電話の奥から…聞き覚えのある声が…





気が付いたら、生徒会室を走って出ていってる自分がいた…




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