キミの隣は特別席

「よっ!前と変わってないからすぐに分かった。」

なんで?

「太陽…」

あたしの目の前には笑顔をはなつ太陽。

「何しに来たのよ!?」

「会いに来たに決まってるじゃん!!」

勝手に人の部屋に入る太陽。
そのままあたしの部屋に向かってる。




「ちょっと!!勝手に入らないでよ!?」

太陽があたしの部屋に入る寸前で止めた。

「なぁ…マナ」

「な、何よ?」

いきなりしんみり悲しげな声出して


「そんなに生徒会長が好きなのかよ?」

くるりとあたしの方に振り返った。


ヤバい!!目がいっちゃってる!

後ろポケットにケータイを入れていて、太陽に気づかれないように…


「泣いちゃうほど好きなんだよな?」

太陽はあたしの腕を掴んだ。

「そうよ。優一はあんなこと絶対しないもん!あたしが大切にしてることを、物を一緒に大切にしてくれてる!」

「そっか…やっぱり勝ち目ねぇーな」

ははっと自嘲する太陽。

何かあったの?優一と




「ごめんな、嫌な思いさせて」

太陽は頭を下げて謝った。








その時ー



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