キミの隣は特別席

「今いいかな?」

クラスの女の子数人が入って来た。

「どうしたの?」

尋ねると、話しにくそうに話しだした。

「3人と恋バナとかしてみたいなぁって…」

そっかあたしたちクラスの人たちとあんまり話したことないっけな

「いいよ。絢たちもいいでしょ?」

「うん。」







ホテルの自販機でジュースを買って、部屋で恋バナで盛り上がった。

「どうやって春沢会長落としたの?」

「えぇ!?」

「それあたしも知りたーい!!」

話せるわけないでしょ!?

「みんな落ち着いて!優一とマナちゃんは自然と恋に落ちたんだよ!お互いに!」

雪音ちゃんが大声で言った。

「雪音ちゃん!!」

お酒を飲んでる感じになってる。

「最初は喧嘩してたんだよ!喧嘩するほど仲がいいって感じだったね!」

と絢。

絢まで!!

「そうなんだ!いいなぁ~あんなかっこいい彼氏!!」





「ねぇ!佐原さんは今まで何人の人に告白されたの?」

急にそう問われて絢がびっくりした顔をした。

「ん~何人だろうね?」

「わかんないの?じゃあ最高一週間で何人?」

「ぎりぎり二桁?」

「絢、それ中学校の卒業式があった週17人じゃなかった?」

ぎりぎり二桁じゃないでしょ?

「マ、マナちゃん!!」

「すごーいい!!なんでそんなに綺麗でモテルの?」

みんなそこが最大の疑問だよね?

「う~ん…別に特別なことしてないよ?女の子は恋をしている時が一番綺麗だと思うよ」

「それって、今恋を佐原さん自身がしてるから?」

絢は顔をほんのり赤くして、頷いた。




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