キミの隣は特別席
 
春沢は、春沢財閥の二男。頭の良さ、容姿、家柄などでかなりの女に言い寄られたらしく、それが嫌で別の高校に受験した。それと、今までの学校ではつまらないから受験をした。

松堂はなぜかついてきたらしい。



言い寄ってきた女の中でひつこい子がいて、春沢の実家に来ては春沢と婚約させて欲しいと彼の兄さんに頼むので、とうとう兄さんがキレたらしい。



「だからなんで?」

「あっ?」

「なんであんたの彼女にならなきゃいけないの?!」

「今日、そのひつこい女を呼んである…んで、そいつに恋人がいるから婚約とか無理だと言うんだよ。」


うわぁ~最悪なことに巻き込まれた…なんでコイツの!?


「ちなみに、わかってると思うけど、お前に拒否権ないから。」

……最悪、1日コイツの彼女か…普通の女子なら喜びそう……




「着きましたよ。」

運転手の杉本さんに言われて、外に出た。






.
< 36 / 342 >

この作品をシェア

pagetop