キミの隣は特別席

「あんたが春沢優一?」

後から声をかけたら、真面目系イケメンがゆっくりと振り向いた。



「そうだけど?お前誰?」

少しだるそうに答える春沢。


「あたしは「あっ!4組の城田マナちゃんだー!!」」


隣にいた軽そうな男子があたしの声を消して叫んだ。


何よ!?こいつ!!


「あっ!俺第3位の松堂樹よろしく!ちなみにクラスは優一と同じだから。」


お前の話なんか聞いてねーよ!!


「樹、こいつのこと知ってるの?」

春沢はあたしを指しながら言った。

「ちょっと!!人を指で指さないでよ!」

「あっ?」

「こんなヤツが学年1位なんてありえない!?」

あたしは勢いにまかせて早口で言った。

言ったより叫んだに近い。


松堂は唖然としている。絢はあたしの隣でオロオロしている。







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