キミの隣は特別席
優一side

実家についたら兄夫婦がいた。

はっきりいうと土曜に兄貴がいるのは珍しい。



城田が義姉さんに連れて行かれて兄貴と姪の美紀だけになった。


「兄貴、昨日電話で話した通りだから。」

「わかってるよ。大切な弟のためだからな!」



昨夜、兄貴に電話して、この計画を話した。義姉さんには、相手が灘崎だからそれ相応の準備が城田に必要と思って頼んだ。



「優輝。灘崎について調べたぞ。あそこそうとうやばいぞ。」

奥から兄貴の秘書で親友の藤本昇太が出てきた。

「あっ、優一来てたんだ。」

「久しぶりです。」

「それー優一に渡しといて。どうせデータ残してんだろ?」

渡されたのは封筒。



なんだこれ?



「これ……」

封筒に入ってたのは書類。








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