キミの隣は特別席

「ちょっとまって!ここあたしの父さんが働いてるホテル…」

父さん?あ…城田総太郎さんの娘か…城田さんって数ヶ国語、話せるから何回か通訳してもらったことあるな…

少し似てるな…目元とか


「やっぱり城田さんの子か…誰かに似てると思った。」

「あたしの父さん知ってるの?ってかなんでホテル?」

「ここ俺ん家が経営しているホテルの1つ。」


先にホテルの中に入って行くと、いそいで城田が追いかけてきた。




 
今から俺と城田って恋人同士になるんだよな?苗字で呼び合うのおかしいような…

「城田、今から一応恋人同士だから俺のこと下の名前で呼べ…俺もマナって呼ぶから」

城田は一瞬驚いた顔をした。そして頬を少し染めた。


「…優一…くん」

‘くん’つけると他の女と一緒のような気がする。

「‘くん’いらない。優一でいい」

そう言うと、マナは顔を赤くして、伏せた。

「マナ、顔赤いよ?」

顔を上げた。俺の顔が近くにあったのに驚いた様だった。


「緊張してんの?!」


目、泳いでるし!絶対嘘だな。おもしれー





ラウンジにはもう灘崎がいた。


あの顔ムカツク…ニコニコしている顔の下は何を考えてる?











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