キミの隣は特別席
こんなこと言うなんて思ってもいなかった…これで灘崎、あきらめてくれるかな?
灘崎は唇をかんでマナを睨んだ。
「灘崎さん?そんなに睨まないで下さい。」
おい!灘崎を挑発するな!!‘堂々としてろ’って言わなければよかったかも…
「優一くん!」
あっ?なんだ?
「どうして城田さんなんか好きなんですか?」
‘なんか’って…
「‘なんか’って言っていい立場なのか?灘崎…」
低い声で灘崎を睨みながら言った。
「ごめんなさい…でもあたし本当に優一くんが好きなの…お父様も優一くんならいいって…」
今にも泣きそうな声で言った。
めんどくさ…父親が出てきやがったし…
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