キミの隣は特別席

「灘崎…俺にはマナがいる…だからお前の気持ちには答えられない…
いいか?もう俺のところには来るなよ。もしお前が何かしたら…こっちも考えがあるからな…」

そう言い、立ち上がった。


「マナ、もう行くぞ」

紅茶を飲んでいるマナに言い、腕を掴んで立たせようとした。

「ちょっとまって」

マナは慌てて紅茶を置き立った。そのまま引っ張ってホテルを出た。




ホテルを出て杉本さんに電話をした。

「春沢!」

電話をし終わった後、城田が話しかけてきた。

「何?」

城田は不安そうな顔をしている。



「灘崎さん…笑ってた…」

笑ってた?

「なんかニヤリって感じの笑い方。」

マナは心配そうに言った。

あぁ…絶対面倒なことになるかも…




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