キミの隣は特別席


「ほっとけるかー」


うるさい!

城田が持ってきた写真をまじまじと見てみた。

写真はかなり綺麗に撮られている。顔がはっきりとわかるぐらいだ。しかも、この角度…ホテルの前にある道路の向こう側から撮った感じがする。



「城田、少し黙れ。」

低い声で言うと、大人しく城田は口を閉じた。


「もうすぐ1時間目始まるから教室に戻れ。昼休みに話そう。それまで適当にしてろ。」

「適当にって何よ!」

城田を無視して、

「灘崎にばれるかもしれない。」

と落ち着いて言った。







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