キミの隣は特別席

この高校の生徒ではないな……普通に考えて高そうなホテルにここの生徒が行けるわけがない。


「ばれたら、春沢の自業自得だね!」

城田が吐き捨てるように言った。



「マナちゃん?1時間目、化学だから移動だよ。」

佐原が教室に入ってきた。

「はい、マナちゃんの。」

そう言いながら、城田に教科書とペンケースを渡した。


視線を感じる…


周りを見ると、男子達が教室に入ってきた佐原を見つめていた。


佐原は美人と可愛いを2つ持っている感じがする……でも、興味がわかないな…



城田と佐原は教室を出て行った時、周りの男子達が騒ぎ出した。『朝から佐原さん見れて最高!』とか意味不明なことを言っていた。

「絢ちゃんってもてるんだね?」

樹が男子たちを不思議そうに見ながら言った。

異常な感じがする。

そんなことどうでもいいや…城田に何かされたらヤバイな…無関係なのに…









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