キミの隣は特別席


「あっ!いたいた!」

城田と佐原が屋上に来た。二人とも手には弁当らしき袋を持っている。


「弁当食べながら話そう?」

城田が言ったので、4人で輪を書くように座った。右には樹、左には佐原、前には城田が座っている。







「あの写真、おそらく灘崎に撮られたのだと思う。」

さっき購買で買ったおにぎりを食べながら言った。

「なんで、わかるの?」

城田が首を傾げた。

「普通に考えて、あんな高級そうなホテルにここの高校生が行くか?」

「行かない。」

「だろ?もう1つこの写真、顔がはっきりわかるぐらい綺麗に撮れすぎてる。腕のいいカメラマンとか使った感じがする。」

俺が説明し終わると3人とも納得した感じだった。





.
< 70 / 342 >

この作品をシェア

pagetop