キミの隣は特別席
「あっ!いたいた!」
城田と佐原が屋上に来た。二人とも手には弁当らしき袋を持っている。
「弁当食べながら話そう?」
城田が言ったので、4人で輪を書くように座った。右には樹、左には佐原、前には城田が座っている。
「あの写真、おそらく灘崎に撮られたのだと思う。」
さっき購買で買ったおにぎりを食べながら言った。
「なんで、わかるの?」
城田が首を傾げた。
「普通に考えて、あんな高級そうなホテルにここの高校生が行くか?」
「行かない。」
「だろ?もう1つこの写真、顔がはっきりわかるぐらい綺麗に撮れすぎてる。腕のいいカメラマンとか使った感じがする。」
俺が説明し終わると3人とも納得した感じだった。
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