キミの隣は特別席

「あと、場合によると公表します。」

俺ははっきりと言った。

「そしたら…ここの会社は?私には妻と学生の息子が…」

森さんは情けない声を出した。



「大丈夫ですよ。兄貴…春沢会長があなたの優秀さを買ってホテルの方に入れたいと言っています。あなたにその気があるのなら…ここに連絡してください。」

兄貴たちは森さんの履歴書などを見て、この人なら会社に入れてもいいと、受け取った手紙に書いてあった。




森さんに俺の携帯の電話番号が書いてある紙を渡した。

「灘崎社長には言わないでくださいね?では…」

森さんは言わないだろう…おそらく彼は自分が社長に言ったらこれを公表されると思っているはずだ。









さっさと会社を出た。出た所にシルバーの高級車が停まっていた。


この車は…










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