【彼氏いない歴=年齢ヒロインの塩っぱい人生の彼女と王子様みたいな甘い彼の物語】
第15話 からかってますか? 敦智さま?
私は信じられなくて。
敦智さまみたいな超イケメンが私などに告白をしてきたこと事態ありえない!
まさか29才にしていまだかつて一度たりともモテたことない、男性とお付き合いなどしたことのない私を好きになるなんて!
「あっあの?」
「はい」
敦智さまの私を見つめる瞳は真剣に見えたけど。
でもでも。
だって。
そんなわけないよ。
「私を……その。……かっ、からかってますか?」
私は敦智さまが言ってくれたことがどうしても信じられなかったの。
だって好きになってもらえるはずないもん。
なんの取り柄もない、女としての魅力に欠けてる私なんかを男の人が好きになるはずがないもの。
「私をからかってるんでしょ?」
「からかってなどいませんよ」
泣きそうになる私に敦智さまはゆっくり手のひらを差し伸べてくれたんです。
「?」
「僕は真剣にあなたを好きなんですよ」
敦智さまは私のグーに握りしめた手を取り優しく両手をふんわ〜り重ねてくれた。
あたたかった。
「イズミさんの手を握って僕がこんなにドキドキしてるのに? 伝わらないのかな」
敦智さまは頬がほのかに赤く色づいていた。
「本当に? 私のこと…」
にっこり私を見て優しく笑う敦智さまの顔を見てやっと私は告白を信じられる気がした。
敦智さまみたいな超イケメンが私などに告白をしてきたこと事態ありえない!
まさか29才にしていまだかつて一度たりともモテたことない、男性とお付き合いなどしたことのない私を好きになるなんて!
「あっあの?」
「はい」
敦智さまの私を見つめる瞳は真剣に見えたけど。
でもでも。
だって。
そんなわけないよ。
「私を……その。……かっ、からかってますか?」
私は敦智さまが言ってくれたことがどうしても信じられなかったの。
だって好きになってもらえるはずないもん。
なんの取り柄もない、女としての魅力に欠けてる私なんかを男の人が好きになるはずがないもの。
「私をからかってるんでしょ?」
「からかってなどいませんよ」
泣きそうになる私に敦智さまはゆっくり手のひらを差し伸べてくれたんです。
「?」
「僕は真剣にあなたを好きなんですよ」
敦智さまは私のグーに握りしめた手を取り優しく両手をふんわ〜り重ねてくれた。
あたたかった。
「イズミさんの手を握って僕がこんなにドキドキしてるのに? 伝わらないのかな」
敦智さまは頬がほのかに赤く色づいていた。
「本当に? 私のこと…」
にっこり私を見て優しく笑う敦智さまの顔を見てやっと私は告白を信じられる気がした。