鮮やかなもの
プロローグ
ゴウゴウと音を立てて燃え盛る家を、家の外から見上げ、

「無様な姿ね。
あんたたちにはソレがお似合いだわ」

吐き捨てるように、優心(ゆうこ)は言った。

しばらくして、

「ちょっとよろしいですか?」

警察に声を掛けられても、

「あたしが殺したのはモンスターです。
後悔はしていません」

優心は動じなかった。
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