鮮やかなもの
審査の結果、クレジットカードの支払いなどがなかなか払えず、遅延がちだった類は借入が出来ず、その代わりに、優心は借入が出来るらしい。

「借りるの、やだよ、類くん」

泣く優心に、

「なんで嫌なの?」

兄の為、必死で優心を宥める類。

「だってもし返す期日を過ぎたら怖い人たちが家に来て、船に乗せられるでしょう?」

「カ●ジの見すぎだね。
それはないから安心して」

「キンキンに冷えてやがる」

「はい、止めようね」

カ●ジのマネをする優心を、類は制す。

「ほんとに借りなきゃなの?」

先程から泣いてしかいない優心。

「兄ちゃんと俺の為だと思って、ね?」

類は仕事を探していたところを黎に声を掛けられた為、兄と仕事が出来ると思い、嬉しかった。
だから、俺の為と言う単語が出た。
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