鮮やかなもの
義家族が萌美を庇ったから、萌美は警察に捕まる事はなく、千幸は事故死と言う事で片付いた。

コイツらは人間じゃない。
モンスターだ。

モンスターは討伐しなければ。

優心は何も出来ない類の代わりに、黎を含む義家族を殺そうと決めた。

だけど、類には手を下さない。
だって、類が好きだから。


類がいない日。
そして黎がいる日。

そんな都合のいい日は案外すぐにやってきた。

千幸の四十九日が終わり、ようやく憎きモンスターを討伐出来る。

類が会社の出張で、東京に行き、変わりに仕事の都合で黎が愛知県にやってきた。

「いや~、悪いね。
泊まらせてね」

借入の事など忘れて、ニコニコしている黎を見て、優心はハラワタが煮えかえりそうだった‐。
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