my sweet house〜イケメンと一つ屋根の下で〜
『へぇ。そうなんだ。』
ふと香る香水の匂い。
女物の匂いだ。
昨日の彼女さんの匂いかな。
赤信号が、青に変わり車も動き出す。
駅に到着。
約束の時間には五分くらい遅刻だけど、これくらい良いだろう。
『ありがと。助かった。』
シートベルトを外す。
「ん。」
『あ、今日夜ご飯どうする?用意すれば良い?それとも彼女さんと食事するの?』
少し間があって
「作って。あんたの料理嫌いじゃないから。」
『はーい。じゃあね。』
嫌いじゃないって、好きでもないの?
うーん‥‥。
難しい人。
走り出した車を見つめながら、考えていると
「美音!!誰あれ?!」
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