my sweet house〜イケメンと一つ屋根の下で〜



『へぇ。そうなんだ。』

ふと香る香水の匂い。


女物の匂いだ。


昨日の彼女さんの匂いかな。


赤信号が、青に変わり車も動き出す。


駅に到着。


約束の時間には五分くらい遅刻だけど、これくらい良いだろう。


『ありがと。助かった。』


シートベルトを外す。


「ん。」


『あ、今日夜ご飯どうする?用意すれば良い?それとも彼女さんと食事するの?』


少し間があって



「作って。あんたの料理嫌いじゃないから。」


『はーい。じゃあね。』


嫌いじゃないって、好きでもないの?


うーん‥‥。


難しい人。


走り出した車を見つめながら、考えていると


「美音!!誰あれ?!」


.
< 29 / 91 >

この作品をシェア

pagetop