my sweet house〜イケメンと一つ屋根の下で〜


涙声で返事をした。


「んなの知ってるよ。だからブレーカーは?」


『洗面所の上の所‥‥。』


洗面所に行ってブレーカーを見てみるけど落ちてない。


てことは、停電か。


リビングに戻ると、まだうずくまってるあいつ。


「停電だから復活するまで待つしか無いよ。懐中電灯とかなんかあるだろ?それ付けて今日は大人しく寝とけ。」


そう言って二階に戻ろうとすると


『湊‥‥恐い‥。』


俺の服の裾をほんの少し掴んであいつが言う。


だから寝れば良いだろ。


とでも言うはずだったけど、あいつが泣きそうな声で言うから‥‥。


「‥‥‥一緒に寝る?」


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