my sweet house〜イケメンと一つ屋根の下で〜
「うんって言っておいて寝るのかよ。」
私の目の前に居る湊がそう言った。
『だって暗いの恐いもん‥。それに一緒に寝ても良いって言ったのは湊だよ。』
「そうだっけ。」
仰向けになって頭を掻きながら、面倒くさそうに湊が答えた。
『そうだよ。』
「あんた一人にすると、泣きわめいて大変そうだし。」
『泣かないもん!それに、私名前あるんだよ?湊知らないでしょ?』
いつも湊は"あんた"っ呼ぶんだもん。
私の名前すら知らないんだ。
「それくらい知ってる。」
『嘘だもん。じゃあ言ってみて!』
絶対知らないに決まってる。
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