my sweet house〜イケメンと一つ屋根の下で〜
はぁっ。
とため息をついて、湊が口を開いた。
「市川美音。東高校一年、十六才。すきな食べ物は甘いもの全般。嫌いな食べ物はピーマンとにんじん。」
『え‥?』
驚いてる私なんて関係なしに、目を閉じたまま話し続ける湊。
「すきなテレビ番組は恋愛ドラマで、毎週日曜日には足のマニキュアを塗り替えてる。」
『なっ‥‥なんでそんなに知ってるの?!』
すべて完璧に言ってしまった湊。
思わずベッドから上半身を起こし湊を揺さぶった。
「やめろ。眠い。」
『ねぇ!なんで知ってるの?!もしかして湊エスパー?!』
「はぁ‥?アホか。」
ようやく目を開けて、くだらなさそうにつぶやいた。
だってなんでこんなに私のことを知ってるなんて。
なんで?!
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