「君を絶対愛さない」と言ったクールな警視正に滾る愛を刻まれました
「矢沢がありでも、美月はなしだ」
「勝手に決めるなよ」
唇を尖らせた矢沢さんを無視して巧さんが立ち上がる。
「トイレ行ってくる」
巧さんがリビングから出ていくのを見送ってから顔を戻すと、矢沢さんがこちらを見ていて視線が真正面から絡み合った。
「もしかして外でご飯食べていないですか?」
「食べたよ? なんで?」
「よく食べるなと思ったので」
「食い意地張ってるって?」
苦笑して首を横に振る。
「そんなこと言っていませんよ。まだ食べますか?」
「まだあるの?」
「なにがいいかなぁ」
ひとり言を呟いてキッチンへ向かうと、何故か矢沢さんもついてきた。
「つまみ系じゃなくて、最初からメイン料理を出せばよかったですね。キムチは好きですか?」
「好き好き!」
少年のような反応が返ってきて、可愛らしいなと微笑む。
って、年上の男性に対して可愛いというのはどうなのか……。あれ、そういえば。
「矢沢さんって巧さんと同い年ですか?」
キムチと豚肉のパックを取り出すと、私に代わって矢沢さんが閉めた。
「そうだよ。警察学校が一緒だったんだ」
「ただの同僚ではなかったんですね」
どうりで仲がいいはずだ。もう十数年来の付き合いということになる。
「ただのって」
けらけらと笑う愉快な矢沢さんを尻目に調理を始める。
「勝手に決めるなよ」
唇を尖らせた矢沢さんを無視して巧さんが立ち上がる。
「トイレ行ってくる」
巧さんがリビングから出ていくのを見送ってから顔を戻すと、矢沢さんがこちらを見ていて視線が真正面から絡み合った。
「もしかして外でご飯食べていないですか?」
「食べたよ? なんで?」
「よく食べるなと思ったので」
「食い意地張ってるって?」
苦笑して首を横に振る。
「そんなこと言っていませんよ。まだ食べますか?」
「まだあるの?」
「なにがいいかなぁ」
ひとり言を呟いてキッチンへ向かうと、何故か矢沢さんもついてきた。
「つまみ系じゃなくて、最初からメイン料理を出せばよかったですね。キムチは好きですか?」
「好き好き!」
少年のような反応が返ってきて、可愛らしいなと微笑む。
って、年上の男性に対して可愛いというのはどうなのか……。あれ、そういえば。
「矢沢さんって巧さんと同い年ですか?」
キムチと豚肉のパックを取り出すと、私に代わって矢沢さんが閉めた。
「そうだよ。警察学校が一緒だったんだ」
「ただの同僚ではなかったんですね」
どうりで仲がいいはずだ。もう十数年来の付き合いということになる。
「ただのって」
けらけらと笑う愉快な矢沢さんを尻目に調理を始める。