「君を絶対愛さない」と言ったクールな警視正に滾る愛を刻まれました
まだやることに追われている時はよかった。葬儀が終わると虚無感は一気に押し寄せ、後追いを本気で考えていた。そんな時に憲明さんと出会った。
両親や親族が他界した場合、未成年の子どもの教育をしたり、財産を管理したりといった面倒を誰かがみる必要がある。この場合に取られる処置として、未成年後見人を選任する。
俺の未成年後見人は憲明さんだった。
当初は父側の縁遠い親戚が未成年後見人の候補者として立てられていた。この人は祖父の喪主を務めた人物でもあるのだが、両親が残してくれた多額の財産を巡ってトラブルなどがあり、弁護士や司法書士などの専門職から選任する流れとなったのだ。
両親が加入していた自動車保険の保障に弁護士費用特約があり、担当についてくれたのが憲明さんだった。これは弁護士費用や法律相談費用を補償するという内容のもの。
相談に行く度必要以上に俺を気にかけていたので、最初は対人関係の境界線があやふやでこの人大丈夫か、と逆に心配になったのを覚えている。
両親や親族が他界した場合、未成年の子どもの教育をしたり、財産を管理したりといった面倒を誰かがみる必要がある。この場合に取られる処置として、未成年後見人を選任する。
俺の未成年後見人は憲明さんだった。
当初は父側の縁遠い親戚が未成年後見人の候補者として立てられていた。この人は祖父の喪主を務めた人物でもあるのだが、両親が残してくれた多額の財産を巡ってトラブルなどがあり、弁護士や司法書士などの専門職から選任する流れとなったのだ。
両親が加入していた自動車保険の保障に弁護士費用特約があり、担当についてくれたのが憲明さんだった。これは弁護士費用や法律相談費用を補償するという内容のもの。
相談に行く度必要以上に俺を気にかけていたので、最初は対人関係の境界線があやふやでこの人大丈夫か、と逆に心配になったのを覚えている。