「君を絶対愛さない」と言ったクールな警視正に滾る愛を刻まれました
「一昨日、内村さんが本部にきて、バラエティ雑貨部の部長に、不倫について報告したんだって」
麻美の囁き声を聞いて鼓動が速くなり、ドクドクと鳴る音が頭まで響いた。
内村さんはバラエティ雑貨のチーフだった。だから上司である部長に報告したのはわかる。そう、頭ではわかるけれど……。
私たちのいざこざが会社に知れたらどうなるのか、という心配が頭をよぎらなかったわけではない。だから不倫についてある程度調べ、結婚している事実を知らなかった私は一般的に不倫している人とは状況が違うと判断できた。
それでも第三者からすれば、不倫は不倫だ。
「人事部も事実確認をする時間が必要だっただろうし、そろそろ美月に直接話があるんじゃないかな。……大丈夫?じゃ、ないよね」
不安と恐怖と嫌悪が胸のなかでかき混ぜられて、ぐちゃぐちゃになって気持ちが悪くなった。
「ごめん、続けてもいい?」
「うん」と小さな声で頷く。逃げられるものではないから、たとえ聞くことで心が壊れる可能性があっても、きちんと状況を把握しておかなければ。
麻美の囁き声を聞いて鼓動が速くなり、ドクドクと鳴る音が頭まで響いた。
内村さんはバラエティ雑貨のチーフだった。だから上司である部長に報告したのはわかる。そう、頭ではわかるけれど……。
私たちのいざこざが会社に知れたらどうなるのか、という心配が頭をよぎらなかったわけではない。だから不倫についてある程度調べ、結婚している事実を知らなかった私は一般的に不倫している人とは状況が違うと判断できた。
それでも第三者からすれば、不倫は不倫だ。
「人事部も事実確認をする時間が必要だっただろうし、そろそろ美月に直接話があるんじゃないかな。……大丈夫?じゃ、ないよね」
不安と恐怖と嫌悪が胸のなかでかき混ぜられて、ぐちゃぐちゃになって気持ちが悪くなった。
「ごめん、続けてもいい?」
「うん」と小さな声で頷く。逃げられるものではないから、たとえ聞くことで心が壊れる可能性があっても、きちんと状況を把握しておかなければ。